いのち

今日のカフェ　ｂｙ　実由季


ＤＥＡＮ＆ＤＥＬＵＣＡ　　＠　　丸の内


まぁいわずと知れた食のセレクトショップ。
イートインのない店舗もあったり。
お惣菜やパンやジャムやトートバッグやお菓子なんかが売ってます。
このトートは持ってる人多いですよね。高いのに。

この日は丸の内店に行きました。
ここはわりと広くて天井が高くて好き。
そこまで混まないし。

ってか新丸ビルって初めて行ったんですけど、意外と金曜日もすいてるんですね。
見やすかったです。
いちいちオシャレだしね。トイレとかも。


話がそれちゃった、戻します。


メカジキのフィッシュバーガー。１０５０円（高いよね、やっぱ）。
や、美味しいんですよ。でもすごい量。
残しますよ、女性は絶対。申し訳ないくらいに。
むしろ最初に出てきた時、あまりのボリュームにちょっと恥ずかしかったもん。
早弁する男子高校生のように、ちょっと隠しながら食べたくなったもん。
そんな量ですよ。
美味しいけど。

この時読んでた本が結構泣ける話で、店内で危うくすすり泣くところだった。
それが『食堂かたつむり』（小川糸　著：ポプラ社）。



勝手に私が呼んでいるが、おいしい小説。
（おいしそうなものが出てる本にのみ活用）

私たちは日々、どのくらいの“いのち”を食べているのだろうか。
この本を読んでそんなことを考え、ちょっと数えてみた。

朝食べたコーンクリームスープに入っていたベーコン。
豚。いち。

お昼のお弁当に入っていたイカとタコのから揚げ。
イカ。に。
タコ。さん。
冷凍のミートボール。
何のミートかわからないけど、よん。
ご飯にかかっていたじゃこのふりかけ。
じゃこ。たくさん。

夕飯に食べた上記のメカジキのフィッシュバーガー。
メカジキ。たくさん＋いち。


一日だけでもこんなにいのちを食べた。
何の思いも持たず、何の感謝もせず食べた。
でもそれは、この本を読んで変わった。

生き物もいのちを貰って生きていることを。
いのちに感謝して美味しく食べるべきだと。

豚よ、ありがとう。
イカよ、ありがとう。
タコよ、ありがとう。
そんな思いで食べなければならないな、そう思わせる作品だった。


・・・でもメカジキバーガー残しちゃった。
あーあ・・・。
でもいのちのあるメカジキは全部食べた！
残したのはポテトとレタス。
いのちがないとは言わないけれど・・・
・・・
・・・
ごめんなさい。


ＤＥＡＮ＆ＤＥＬＵＣＡ
東京都千代田区丸の内1-4-5
三菱UFJ信託銀行本店ビル　1F
03-3284-7071
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