梅雨の鎌倉２

２軒目は鎌倉ならではの素敵なお店。


大佛茶廊　　＠　　鎌倉


こちらは、大佛次郎という作家さんのもてなしの家だった邸宅を、IDEEの協力で修復し、カフェにしたというもの。
カフェというより茶処という方がいいかな。

茅葺屋根の数寄屋造り。
外観だけでも風情を感じます。


おさらぎさろう　と読みます。

この厳格な門をくぐって、木々の間を抜けていくと入口があります。

中に入ると、これまたお店にぴったりな、素敵な奥様がお出迎え。
丁寧な口調で部屋に案内してくれ、「お好きなお席へどうぞ」としずしずと下がる。
おぉ、ヤマトナデシコ～



お庭の見える席に座ると、何とも素敵な景色が広がります。
また雨がいいんですよ！
緑が綺麗でね。



元邸宅ですから、客間が２つあって、どちらにも席が４、５席程。
どちらも静かで、時間がゆっくり流れていきます。




メニューは日本茶かと思いきや、珈琲と選りすぐりのお酒が主。
お抹茶もあるんですけど、焼き菓子付のコクテール堂の珈琲が気になったので注文。
ネルドリップで丁寧に入れてくれるそう。
でもなんとなくアイスカフェオレ。


こういうところで飲むとまた美味しさ倍増ですね。
あぁ～沁みる。


飲み終わる頃、ちょうどお客さんが私達だけになったので、静かに庭の声に耳を澄ませました。
BGMは雨の音。
晴れの日は鳥の囀り。

沢山実った梅の実が、ぽとん　ぽとん　と　地面やテラスのウッドテーブルに落ちる。

鼻をくすぐる　雨に濡れた木々の匂い。


疲れもいつの間にか取れて、濡れていた靴下のことも忘れて、元気を頂いた気がします。

ぶっちゃけね、高いんです。
珈琲は１５００円するんですよ。
入口でも何人もの人たちが「高いからやめよう」と言って離れていきました。
でも、いいんです。
帰る頃にはそんなこと感じなくなります。

是非行ってみて下さい。
そして静かに、耳を澄ましてみて下さい。

ゆっくりと、全身がほどけていくような、癒しの空間を堪能できます。

あ、ちなみに土日祝の昼間しかやってませんのでお気をつけて～


大佛茶廊
鎌倉市雪ノ下１－１１－２２
0467-22-8175